シュー肥満細胞腫 闘病109日間
シューがいなくなって４年
カキはその後すぐシューを追いかけて行った
シューの肥満細胞腫･･･････当時のメモをそのまま転記
H25.2.8 深夜：腸重積，胃捻転発症⇒手術
･･･腸重積になったのは腸管に18mm球体の肥満細胞腫があったからだった
後日腸管は三重にも重積していたと聞く
腸重積になった為胃が捻転，時間にして１～２時間の出来事
H25.2.11病理組織学的診断
切除された腸管では大型の腫瘍が形成されている
腫瘍は粘膜固有層から筋層にかけて広範囲に浸潤性に増殖している
全体的に未分化な悪性度の高い腫瘍と判断する
摘出状態は良好でマージン部には腫瘍細胞は認められないが
消化管型の肥満細胞腫は，皮膚の腫瘍に比べ非常に悪性度が高い腫瘍である
今後，リンパ節や肝臓，脾臓など全身性の転移について，予後の注意が必要
H25.2.12その後遺伝子変異検査実施
c-kIT遺伝子エクソン8のITD変異を検出
犬の肥満細胞腫においてチロシンキナーゼ型受容体をコードするc-KIT遺伝子の
Juxtamembrane領域等におけるITD（アミノ酸配列の重複）変異有り
チロシンキナーゼ型受容体に対する分子標的薬「メシル酸イマチニブ」の
効果が期待できる,但し内臓型の場合はこの限りでない（症例報告無し）
H25.3.1より抗がん剤イマチニブ開始 300mg/日
（術後より抗ヒスタミン剤投与）
H25.3.27 極度の貧血 血腹 体調不良により抗がん剤中止
（勝手に抗ヒスタミン剤に加え，フラジール，トラネキサム酸投与）
･･･腹が膨らんで抜いた所血様であった，細胞検査せず
H25.4.8 血胸 500cc抜く 抗がん剤イマチニブ再開（２週間程空けた）
･･･胸水は血様で肥満細胞腫がウヨウヨという表現
H25.4.15 血胸 300cc抜く
H25.4.22 腹水少ない，胸水あるも増えていない
H25.4.30 全身状態良好，呼吸平常に戻りつつある
食欲あり，排泄良好，元気＆体力はない
イマチニブ（ビーナット），ラニザック，トラネキサム酸，
フラジール，ビタミンＢ群投与中
H25.5.6 夜８時～胸水 1700cc抜く血様
H25.5.12昼４時～胸水 1800cc抜く血様
前回抜いた後は呼吸が楽そうになったのに今回はそうでもない
しかし横になったり伏せでリラックスしている
食欲あり，排泄良好，元気＆体力はない
イマチニブ（ビーナット），ラニザック
H25.5.16 前足が1.5倍にむくんでいる
H25.5.17 食べない
H25.5.18 食べない、涎ひどい、涙ぽろぽろ床に落ちる
H25.5.19 薬も服用させられない 胸水1500cc抜く、点滴ラニザック他
点滴のせいかどうか夕飯食べる
H25.5.20 ほとんど寝られない、ふらふら
朝６時、嘔吐・失禁・脱糞つらそう
昨晩口にしたものが未消化のままでる、消化管どこかがふさっがたのか？
水を飲めば嘔吐、呼吸はやい
H25.5.21 熱高い、身体中あつい
食べていないのに未消化物を嘔吐してつらいシュー
夜は体を揉んであげたら
パンパンに腫れていた前足がすっきりした
水は吐かない程度に少しずつあげると大丈夫
自分で歩いて外でオシッコ
H25.5.22 水は飲みたいが飲むと嘔吐、他なにも口にせず
家前に出るもフラフラ、足がもつれる
どんどん痩せる、無理もない
眠いのに寝られない
むくみ無くなった、熱ない、私をじ～っと見てる
H25.5.23 伏せたままウツラウツラ顎が下について１０秒もすると
ハッとしたように頭をあげるの繰り返し
どうしよう
H25.5.24 水は飲める、ここ３日間日 一日に３度位嘔吐
吐瀉物は緑色、胆汁だ
シューのお腹の中はとんでもない事になっているんだろう
夜体を拭いてやっていると右膝に18mm大の固いしこり
昨日は気付かなかった
今日も眠れぬシュー
H25.5.25 明け方、外に連れ出そうとしたら足がおぼつかない
それでもなんとか外で排尿、濃い橙色のオシッコ
ふらついたので思わず抱いて家へ入った
普段なら抱き上げられないシューが持ち上がった
あばら骨が浮き出ている
左の前足が裏返っていても自分でなおそうとしない
昨日鼻の掃除をしたばかりなのにまた大きい鼻糞がとれた
鼻がす～っとしたかなぁ
水をたっぷり含ませて柔かい歯ブラシで口腔内と歯の掃除
歯の汚れが早い･･･キレイになったぞ
犬歯の当たる所が潰瘍になっている、あっという間だ･･･
会社に頼んで家で仕事をすることにした
書類は持ってきたしデータはドロップボックス
シューの布団の隣にアイロン台を机代わり
シューに手が届く距離、ず～っと私を見ている
ヒカリの時も同じだった、静かで息の音だけが聞こえる中で
カチカチキーボードの音
メトロノームのように正確に息の音が聞こえて安心
しかしそれはいつまでも続かない事を仕方なく認める
１,２分まどろむと首をあげてきらきらした目で私を確認
１,２分もするとまた顎を下につけて目を閉じる
ず～っと２４時間繰り返し
H25.5.26 25日朝から翌日の正午まで30時間いや今もだから
40時間シューはほんの少し微睡むとびっくりしたように目を
まん丸にして起き上がりハアハアと苦しそうにしている
ずっと私を見つめ続けている
水は飲めるが飲むと激しい嘔吐
もう胆汁も出ない
みるみるうちに痩せてやつれて････
私がくっついていれば安心しているが
向かい合って1メートルも離れていようものなら
動けないのに私の所へ来ようともがくので
かわいそうで離れられない
シューがどんどん悪くなるのと同時に
カキがどんどん弱っていく
今日はカキの17歳の誕生日だというのに
ほとんどの寝ているカキ
そしてほとんど寝られないシュー
ふたりの間に座ってふたりの頭をなで続ける
H25.5.27 朝は比較的おだやか、苦しんでいたのが嘘のよう
ムクっと起き上がって外に出ようとするので
ささえてやって外へ、たくさんオシッコ
今日は月曜日またこれからお留守番、ゴメン
H25.5.28 水はしっかり飲めるけどちゃんと体に納まるように
ちょっとづつ何回にも分けて飲ませる
アイスクリームくらい食べたらって
口にいれてあげたら嫌な顔して押し出した
すっかり痩せちゃって･･･どうしてあげたらいいんだろう
体を拭いてあげるときに足と足がぶつかって
悲しい音をたてた
犬歯に当たるところは酷くなっちゃって痛そう
もう病院へ行く負担はかけられない
それよりず～っとギュッとしてあげていた方が薬
もっと柔らかい所に寝かせてやろうと思い
とびきりの低反発マットも含め３枚重ねにした
カキは別のお布団に
仕事の途中一時帰宅ししばらく一緒にいてまた出かける心配
平成25年5月28日22時半 永眠 ヒカリの所へ行った
苦しくて最後まで起きたり伏せたり・・・・
でも亡くなる1時間位前までお水を飲みたがり
胸を自分であげてガブガブ美味しそうに飲んで
嘔吐もせず・・・・
呼吸がとまりそうになると
ハッとして生きようとしていた
何度も何度も生きようとしていた
心臓の鼓動がわからなくなっても
何度も息をしようと頑張った
最後までつきあうからね
最後まで一緒にいるから大丈夫だよって
何にも怖くないからねって話した
９時にコウがテレビに映るよ
一緒に見ようねっていうと
「コウ」という言葉に反応して
私の指を差すテレビに目を向ける
その番組が終わると急に容態が悪化
2時間経っても体の温もりは変わらない
ただ寝ているようにしかみえない
シューと初めて会ったのは羽田空港
ひとりで飛行機に乗ってきてくれた
そんなことやいろんな事が
走馬灯のように私の頭の中を駆け巡り
どうしようもない
シューえらかった、ありがとう
母さんはどうしたらいいんだろう
シューどうしよう
